Q2. 非営利団体(Non-Profit Organization)が収益事業をしても良いのですか?

Q2.非営利団体(Non-Profit Organization)が収益事業をしても良いのですか?

 

「営利」とは構成員(株主など)の経済的利益を追求し団体の利益を構成員に分配することを意味します。営利組織である会社は株主が出資して会社を運営し利益を上げて株主に配当する体制です。

それに比べ、「非営利」とは団体が利益を上げてもその利益を構成員(会員など)に分配しない「非分配」を意味します。すなわち、「非営利」とは利益を上げてはいけないという意味ではなく、「利益が生じても構成員に分配せず団体の活動目的を達成するための費用として使用すること」と説明することができます。

団体がサービスを提供した場合に、その代価を受け取って売り上げを上げたとしても、経費を引いて残った利益を団体の構成員に分配しなければ、それは非営利団体と言うことができます。

利益を受けるという目的を持った企業に比べ、非営利団体は社会的な使命を達成する目的を持った組織です。よって、非営利団体が収益事業をしてはいけない、人件費を払ってはならないという見解は「非営利」に対する理解が不足しているために起こる誤解です。

実際に大部分のNGO団体と非営利団体は、収益事業をとても活発に行なっています。