日韓国際ワークキャンプ 堀江夏帆(梨花女子大学)

「日韓ボランティアワークキャンプ」と聞いて参加する前は少々難しく考えていました。もっと韓国の学生と友達になりたい、と常に思っておりいい機会だと考えたのですが「日韓」「ボランティア」という言葉。現在の日韓の関係性からの不安や、ボランティアという活動を全くしたこともない、こんな私でいいのだろうかという不安。しかしそんな不安とは裏腹にとても充実した4日間を過ごすことができました。

 

 「日韓」とつくキャンプだけあり日本人参加者はもちろん韓国に関心のある方、逆に韓国人参加者も日本に関心のある方ばかりで想像以上にとても皆熱心に活動に取り組む姿勢が印象深かったです。私は韓国語がまだ十分に話せないのですが、日本語が話せない韓国人学生とは日韓の文化の違いやお互いの国について会話したことが記憶に残っています。私の韓国語がたどたどしいのですがじっくり私の話に耳を傾けてくれます。日本語が話せる学生たちとはこんなドラマが面白いよねと紹介しあったりしながら盛り上がりしました。また私が意味を理解できない時には韓国語で丁寧に説明してくれ、それでも理解できない時には日本語で説明してくれたりと本当に助けられました。

 この4日間で残念だった点と言えば参加者全員と話ができなかったことです。意識して全員と積極的に会話するべきだったと思いました。もっと韓国語を話したい、韓国人学生の友達を作りたいと望んだキャンプでしたが全員と話すことができずとても残念です。

 

 

 4日間で思い出深いことと言えばやはりゲーム!どれだけみんなとゲームをしたことか(笑)初日に親睦の意味を込めたゲームのプログラムとは別に就寝前の自由時間に韓国の学生たちがゲームをしようと夜な夜な輪になって韓国流のゲームで楽しみました。日本でこのようなキャンプに参加したことがないので比較できませんが、ゲームで盛り上がって親睦を深めていくところが韓国らしいなと感じました。実際このゲームを通じて距離がぐっと縮まった気がします。このような体験は普通の生活ではもちろんできません!!その中でも一番盛り上がったのがマフィアゲーム。1階でマフィアゲームをしていると思えば2階でもしているほど韓国の学生たちに人気のゲームということでした。このゲームは言葉と演技力が重要なキーになるため少し日本人には難しかったのですが、全員ゲームに夢中でその光景を見ているだけでもとても楽しかったです。

 地元の高校でのボランティア活動。初日はあいにくの雨(豪雨)で思うように作業ができなかったのですが最終日に無事ベンチと壁画を完成することができました。当初はベンチ作りか壁画作成のどちらか希望するほうへ参加という形だったのですが、あいにくの雨のおかげで希望していなかったベンチ作りにも参加できて逆にとてもよかったです!特に壁画作成では暑い日差しを浴びながらなれないペンキに悪戦苦闘しましたが、どの作業においてもみんなと会話しながらとても充実したボランティアになりました。

 最終日には韓国の学生たちが博物館を案内してくれました。案内するために事前に勉強してくれたようですが、私が韓国に来てから、またこのキャンプを通じて感じたことは、私は自分の国のことをどれだけわかっているのだろう、ということです。韓国の学生たちはよく韓国にはこういうものがあって・・・こういう伝説があってね・・・と話してくれます。今までいろんなことに無知すぎる。もっと世界を知っていかなくてはと思っていたのですが、今回はそれに+して私たちのために準備をして、いろいろ考えてくれた韓国の学生たちに対して日本を紹介したい、もっと知ってほしい、私が伝えたいと思いました。今回は韓国の学生たちに多くをもらいましたが、韓国に来てからいつも良くしてもらっているばかりなのでもっと、自分から何か行動ができれば、伝えることができればと感じました。

 とても短かった4日間。今年一番の夏の思い出になりました。