語学院だけ通う留学生活では韓国人の友人が出来づらい 小菅夏紀(漢陽大学)

このワークキャンプに参加したきっかけは、今回一緒に参加した先輩の誘いでした。私は今年の2月から1年間、交換留学生として韓国に来ました。韓国に来てから8か月ほどが過ぎ、韓国でボランティア活動がしたいと思っていた矢先のことでした。ボランティアをしたいという気持ちはあったのですが、日本でもボランティア活動をしたことがないし、日韓合同ということで自分の語学力に対しても不安があり、とても迷いましたが、一歩踏み出そうと思い参加しました。

 

 1日目は、明洞でパジチョゴリのポプリケース作りと江南ダンスを習ってから、江華島へ移動しました。江華島へ向かう前に、ワンクッションあったおかげで班のメンバーとも打ち解けることができ、良かったと思います。江華島のペンションに着いて私たちの班は初日の夕ご飯の準備担当になりました。班に前回も参加した韓国人の子がいたので、てきぱきと役割分担ができ、準備をしながらおしゃべりをしたりして楽しく作業できました。また、夕飯の後は参加者みんなでゲームをしました。韓国のゲームを中心に教えてもらい、韓国の若者文化(?)を学ぶことができました。

2日目はメインのボランティア活動です。江華島にある田舎の図書館を利用しやすいようにベンチや本棚、壁絵、雑草抜きなど様々なことをお手伝いしました。仕事がすべて事前に振り分けられていたので、内容は力作業が多く大変でしたが、他の班の人とも交流しながら作業でき、とても良かったです。また、図書館にいた可愛い子供たちと触れ合うこともでき、大変楽しかったです。夕食を食べた後は、みんなでお酒を飲みながらゲームをしている集まりがあったり、また今回は大人の参加者の方がいらっしゃったのでその方を囲んでお話を伺う集まりもあったりして、思い思いに過ごしていたように思います。日本語と韓国語また、英語も交えながらそれぞれの思いを伝えながら話すことがとても楽しかったです。

 

3日目は江華島にある歴史博物館とコインドルを見学しました。班の韓国人が説明をしてくれたのでとてもわかりやすかったです。ただせっかく江華島まで来たのだからもっと他の世界遺産なども見たかったなと思いました。

 

 今回私が得られたと思えるのは、ボランティア活動や団体生活を通して客観的に自分を見つめることができたことです。韓国に留学して8か月になりますが、語学院だけ通う留学生活では韓国人の友人が出来づらいです。その為、韓国人としゃべる機会が少なく、未だにしゃべることに苦手意識がありましたが、自分よりも韓国語が上手な日本人に囲まれ、日本語がネイティブ並みに上手な韓国人にも囲まれ、私ももっと韓国語の勉強をがんばろうという良い刺激を得られることができました。

また、私は集団生活が苦手で早く打ち解けることができない性格ですが、参加者全員が友達になろうというスタンスで集まっているこのワークキャンプはとても居心地が良く3日間を楽しく過ごすことができました。自分一人では何もできませんが、こうやって国境を越えた日韓の人達で一つの目標に向かって何かをするということはとても素晴らしいことだなと思うと同時に、今回のワークキャンプに参加できたことは私の留学生活の大きな財産になったと思います。最後にこのワークキャンプでお世話になったスタッフの方々をはじめとした、全ての方にありがとうございました。감사합니다!!