日本人の韓国移住について

          Takeda Manami   (Japan) 

 

この記事は日本人の韓国移住に対する現状をまとめたものである。

最近、日本ではKPOP、韓国ドラマ、韓国コスメをはじめとする韓国の文化についてたくさんの関心が持たれており、それをきっかけに韓国語を勉強するため韓国に語学堂留学や交換留学をする人も増えている。

しかし、その人たちの多くは将来韓国で働くことを視野に入れて留学しているわけではなく、語学をスキルとして培いたい、留学を一度経験してみたいなど、韓国でのキャリアを積むためではなく、自分自身の成長を目的としていることが多い。

しかし、最近の日本人の韓国留学の現状としては、新入学・編入学を含め、韓国の大学に正規留学をする学生が増えている。そういった人たちの多くは語学堂留学を経て十分な韓国語能力を積み上げてから正規留学に至るケースが多い。また、正規留学をしている学生は将来韓国で働き、移住することを考えている人が多く存在する。

外国人の移住には、外国人が職や配偶者を求めて韓国に来る「経済的移住」や、韓国の文化やKPOPについてより深く学ぶ、または練習生になるために韓国に来る「文化的移住」の大きく二つがある。

下のグラフと表から分かるように、コロナ禍において、それぞれの国の規制によりアジア圏の国に留学することは欧米圏の留学よりも難しいが、韓国への留学者数は96.3%増と著しく増えていることがわかる。

日本でKPOPが爆発的に流行し、韓国でアイドルとしてデビューする日本人が増えていることにより文化的移住も増えているが、経済的移住も一定数存在する。しかし、韓国で日本人が職を得る

ことができる割合は1%と、かなり難しいことなのである。 

https://www.mext.go.jp/content/20220330_mxt_gakushi02-1412692-01.pdf

日本人の就職に限らず、韓国の就職難は日本よりもとても厳しい状況にある。

そんな中でも、日本人が韓国で就職するならば

1. D8ビザ(企業投資ビザ)を取得する

2. 日本人であることが強みになる職を探す

の二つが大きな鍵になると考えられる。

1つ目に関しては、韓国で起業することにより韓国への移住を可能にする方法である。社会統合プログラム(KIIP)の履修や韓国語能力による加点があり、就職難の中でも能力があれば韓国で新たなチャンスを掴むことができる。

2つ目に関しては、日本人向けのセールスやマーケティングを必要としている企業を探し、日本人であることを活かしたアピールをすることが一番効果的だと考えられる。