제9회 한일미래포럼 참가후기 후지사카 노조미(藤阪希海)

恥ずかしながら、私は全く韓国語が分からない。ただもともとジェンダー問題に関心があったため、とにかくジェンダー問題について深くディスカッションをしてみたいという気概だけで今回のフォーラムに臨んだ。

 私は「me too 問題:ジェンダー」について議論していくチームに所属したのだが、同じチームの韓国人メンバーと初めて顔を合わせた時にまず感じたのは、積極的であるということだ。日本では目立ち過ぎず和を乱さないことが重んじられ、他者の意見を尊重することを何より大切にするような風潮がある。そのためか、特定の論題について話をしましょうとなった時、他の人の出方を窺い、初めに出た意見に同調しつつ話を広げていく光景が一般的である。議論がどう転んでいくだろうかと窺う間が、必ずと言っていいほど存在する。しかし、今回繰り広げられた議論では、そのような沈黙が訪れる暇はなかった。チームリーダーが話すべき論題について話を振った途端、誰かが口を開く。それを聞いてまた別の人がすぐに反応を示し、新たな意見が提示される。

 私が意見したいときには、韓国人メンバーが発言し終わるか発言し終わらないうちに口を挟むようにせねばならなかった。最後まできちんと聞き終えてから発言しないのは大変失礼なことのように映るかもしれないが、それほど議論が白熱していたのである。文章の最後まで待っていたらまた別の人が話し始めてしまい、永遠に自分の話す順番は回ってこないからだ。これもまた、私にとっては衝撃的だった。4,5 人で行われる個人的で小規模な話し合いならいざ知らず、10 人以上で行われるディスカッションで発言の機会を取り合う経験はそれまでしたことがなかった。私が普段日本で受ける授業において行うディスカッションでは、多くの場合リーダーが順番にチームメンバーを指名し、皆半強制的に発言させられている。

 私の周りの日本人の友人よりも、今回出会った韓国人の友人の方が、ディスカッションに慣れているという印象だった。自分の知識や感覚・経験を総動員して、提起された問題をとらえ分析し、それを言葉にして他者に伝える力が身についている。

 私は、少人数で行うディスカッションなら、自分が楽しみつつ深く思考し討議することが出来ると思っている。しかし、大人数になると、何故か上手くいかない。何をどう話せばよいのか分からなくなってしまうのだ。発言せねばというプレッシャーを感じ焦り混乱し、問題の認識が困難になる。伝えたいことがあっても、何からどのような順序で話せば大勢に正確に伝わるのか、どのような言葉を選べば相手が理解しやすいのか考えることが得意でない。例を適切に用いて、何故その例が今回の件に当てはまるのか説明することも苦手だ。論題に理解が追い付かなくなったら、他者の発言に議論の行方を任せてしまう。このような現状にある私にとって、韓国人メンバーの能力は素晴らしく思えた。私も、彼・彼女らの持つような議論する力を身に着けたい。急に会得できるものでもないだろうが、日々情報のアンテナを張り巡らせ様々な知識を蓄え、自分なりの視点で物事を見定める力を付けようと思う。趣旨のずれた発言をすることや順序良く伝えられないことを恐れず発言することで練習を積み、会話をする力を付けようと思う。

 他者との距離感にも驚かされた。

 日本人は他者をあまり信用せず、インターネット上で書き込みをせず他者の発言を読むに留める ROM 専が多いという話を聞いたことがあるが、私も基本的に他人を信用することが苦手だ。いくら近しい人でも、私とその人が共に窮地に陥った時には、その人は私を犠牲として窮地から逃れるに違いないと思う。そもそも「近しい人」は、私が一方的に親しみを持っているだけで、本当は私のことを嫌いなのかもしれない。私が相手をご飯に誘ったり、一緒に座れるように隣の席をとっておいたりすることは、相手にとっては不快極まりないことなのかもしれない。このような事を考えているので、どんどん人との付き合いが苦しくなっていった。

 今回日韓フォーラムで出会った韓国人の友人は、私の心配を拭い去ってくれた。先述した通り私は韓国を話せない。そして彼女も日本語が流暢とは言い難かった。それでも彼女はコミュニケーションをとるのを億劫がらず、片言の日本語と英語で、時にはスマートフォンの翻訳機能を駆使しながら意思疎通を図ってくれて、感激した。日本人よりも好意をストレートに伝える韓国文化にのっとり、何度も「愛してる」と伝えてくれた。これらの行動がとても嬉しくて、これまでに日本で会い日本語で自在に会話をできた多くの相手に感じなかった、親しみと愛おしさを感じた。また、彼女が私に伝えてくれたのと同様に「愛してる」と私からも伝えることは、私に自信を与え、穏やかな気持ちにさせてくれた。好意を伝えあい得られた相手の笑顔は、私を元気づけた。

 この経験から、私は2つのことを学んだ。

 1 つ目は、言葉の力だ。相手はそんな事分かっているだろう、といちいち言葉にしない事柄も多い。だが、それでも言葉にすることで得られるポジティブな感情や相手との関係性があるのだと気が付いた。

 2 つ目は、生き方は無限大だということだ。私は日本に生まれ、控えめで上品な日本文化を規範として育てられた。ストレートな好意のような「恥ずかしいこと」は口にすべきではなく、相手が全てを口にしなくてもその真意を察すべきだとする文化だ。私はこのような日本文化を否定はしないし、大切にすべきだと思う。ただ、私には合わない文化だ。私は、感じたことを全て言葉にして他者に伝えることで、私らしく生き生きとした状態を保ちベストパフォーマンスを発揮できる。それならば、私自身は無理に奥ゆかしくならず、「恥ずかしいこと」も相手に伝える生き方をしていいのだと思った。

 この 2 つの学びを踏まえ、韓日フォーラムが終了後から「すみません」と言う回数を減らし、機会があるごとに最大の「ありがとう」と「愛してる」を言うようにしている。ネガティブな言葉よりポジティブな言葉を用いた方が、私だけでなく皆の自信と元気につながると思ったからだ。今のところ効果は上々で、これまでより友人の笑顔をたくさん見られて嬉しい。

 今回の韓日フォーラムへの参加は、大げさな言葉かもしれないが私の人生の転機のひとつになったと思う。私の生き方を見直すきっかけをくれた上に、モチベーションを高く保ち自分自身を磨き続けるためのヒントをくれたからだ。私が「こうなりたい」と思う私の未来図と、そこに到達するまでの道筋を描くことが出来た。

 

 今感じている向上心や喜びを忘れず、いつか韓国人の友人たちと再会した時お互いに「ますます素敵な人になったね。そして変わらず愛してる!」と言い合えるように努力し続けたい

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