実行委員/실행 위원
実行委員/실행 위원

 

「韓日未来フォーラム」の趣旨に賛同する

日韓の青年たちの非公開フォーラム 

 

 [한일미래포럼]의 취지에 찬동하는

한일 청년들의 비공개포럼   

討論のテーマ「既存メディアがナショナリズムの火消し役を担うために」  
토론의 주제 [기존의 미디어가 내셔널리즘의 해결사 담당을 하기위해]  

 

 

 

主催 :韓日社会文化フォーラム

主管:第2期韓日未来フォーラム実行委員会(委員長:笹山大志)

助成:国際交流基金ソウル文化センター

日時 : 2014年12月20日~21日

場所 : ソウル女性プラザ

  

주최 : 한일사회문화포럼

주관 : 제2회 한일미래포럼 실행위원회 (위원장 : 사사야마 타이시)

조성 : 일본국제교류기금 서울문화센터

일시 : 2014년 12월 20일~21일

장소 : 서울여성플라자 


当日のスケジュール / 당일 스케줄


  • 12/20 (토) 

13:00 개회식(개회인사,국제교류기금서울문화센터-코지마 히로유키소장의 인사,참가자 대표인사, 프로그램진행에 대해)

    開会式(開会の挨拶、国際交流基金ソウル文化センター-小島寬之所長の挨拶、参加者代表の挨拶、プログラムの進行について説明)

14:00 그룹워크 [입장을 바꿔 토론] グループワーク[立場を変えて討論]

16:00 아사히신문 카이세 아키히코 서울지부장 강연/질의응답

          朝日新聞 貝瀬秋彦ソウル支部長の講演/質疑応答

18:30 친목회 親睦会

21:30 죄담회 座談会

23:00 프로그램 종료 プログラム終了


  • 12/21(일)

9:00 포스터 세션에 대한 그룹 워크 [기존 미디어와 한일보도에 대해]

        ポスターセッションに対するグループワーク[既存メディアと韓日の報道について]

12:00 점심 昼食

13:00 포스터 세션 ポスターセッション

2:15 총합토론 [~한일우호적 미래를 위해 젊은 세대가 생각하는 가장 중요한 것은~]

         総合討論[~韓日友好的未来をため、若い世代が考える最も重要なこと~]

17:00 폐회식 (폐회인사,친목회 안내,사진촬영) 閉会式(閉会あいさつ、親睦会の案内、写真撮影)

 


【事業報告書】2014年12月31日 


第2期韓日未来フォーラム実行委員会

委員長 笹山大志

副委員長 許丈善                     

会計 長岡里佳

委員 能代惇司

同 シム・エリ

同 チャ・ソヒ 

日時:2014年12月20日(土)13 00 〜21日(日)18 00

場所:ソウル女性プラザ

来賓:  日本国際交流基金ソウル文化センター所長小島寛之様   

   朝日新聞ソウル支局長 貝瀬秋彦様

   第1期韓日未来フォーラム実行委員長 河野光汰様

タイムテーブル 

1日目 13時 開会式

             14時    コンテンツ①

    16時 メディア関係者 講演(一時間程度)

        ・日韓報道における日本メディアの現状と問題

    17時 意見交換・質疑応答                 

    18時 終了

    18時30分 立食会(メディア関係者を囲んで)➡︎近くの居酒屋

    21時 終了

    21時30分〜 各部屋で「日韓 よるトーク」

    1時 就寝

2日目 8時 起床・朝食

    9時 コンテンツ② グループワーク

・  現在における日韓報道への問題意識

・  日韓報道の何が問題なのか。

・  何が原因なのか

・  正常な日韓報道とは何なのか? 

11時10分〜 ポスター1次掲示 ポスターセッション

12時00分 昼食

13時00分 最終まとめ 

・再考「正常な日韓報道とは何なのか?」

・「既存メディアがナショナリズムの火消し役」を担うために、我々メディア消費者が出来ることとはなにか。

13時45分 ポスター完成 掲示

14時〜コンテンツ③

17時30分 閉会式

 

実行委員長 フォーラム総括

韓日未来フォーラムは次の日韓50年を担う次世代の若者たちが日韓関係について討論・意見交換できる場の持続的な提供を目的としてきた。まず、今年6月の第一回に引き続き日韓50人の学生を集め、議論の場を無事に作り上げることが出来た。また、フォーラムを2日間の合宿制かつ少人数のグループワークで実施したことは一人あたりの発言数を大幅に増やすことに繋がった。それが、必ずしも議論の有意義性を意味しないが、同じテーマの議論を何往復も繰り返すことで深みのある議論が成立した。その意味で韓日未来フォーラムの目的は十分に果たしたと言える。

一方で、第二回韓日未来フォーラム実行委員会の今フォーラムにおける目標は「誰にも予測出来ない日本と韓国の未来において、日本と韓国という国家やそれぞれの国民にとって不都合な可能性がある際にそれを提示するために、その不都合な可能性を探るためのフォーラム」を提供することであった。日韓国交正常化50周年を備えた今フォーラムにおいて日韓関係を良い意味でも悪い意味でも根本的に話し合うべく日韓関係友好「俗説」路線からはみ出した議論を期待した。しかし、今フォーラムでは終始、「日韓友好のために」が一人歩きした。結局、相互理解が完成された日韓の若者同士といった内輪だけの日韓友好で終えたことが心残りだ。その意味で韓日未来フォーラムとしての目標は達成したが、第二回韓日未来フォーラムの個別的目標の達成には至らなかった。

来年、開催予定の第三回は日韓関係改善に貢献とか大きな成果は期待せずもその内輪だけの日韓友好ではなく日韓関係に無関心や嫌悪する第三者をも見据えたフォーラムの開催を期待したい。



各コンテンツ総括

第二回韓日未来フォーラムでは2日間でアイスブレイクも含め3つのコンテンツを実施した。以下は各コンテンツの担当者による個別総括である。実施方法については事業計画書参照。


①立場入れ替えディスカッション : 文責 能代惇司

今回のプログラムの主な達成目標は主に2つであった。まず1つ目の目標は韓日未来フォーラムにおいての一番始めのプログラムであったので、参加者同士が本プログラムの議論を通して交流する事で、韓日未来フォーラム全体で全員が話し合いに参加できる雰囲気をつくるという事、次に2つ目の目標として、韓日関係での話し合い良く見受けられる、相手の考え方を無視した話し合いを回避するために、両国民がどのように日韓関係を考えているかを、本プログラムを通して参加者に理解してもらう事であった。

今回のプログラムで主に行った事は韓国人参加者には日本人が韓国人(韓国)をどう考えているのかを、日本人には韓国人が日本人(日本)をどう考えているのかを各国で考えてもらった。その上で、参加者同士でどのような各国に対する誤解持っているかを確認し、その誤解に関して日本人、韓国人でディスカッションを行ってもらった。

今回のプログラムで1つ目の目標に関しては良く達成出来たと考える。始めのプログラムにおいて、学術的な知識や、深く考える事を必要がなかったため、両国の参加者が活発に思っている事を議論してもらう事が出来た。またはじめに韓国人は韓国人同士で、日本人は日本人で議論を行ってもらったために緊張が解け、その後日本人韓国人同士で行った両国、両国民に対する誤解に関するディスカッションでも同様に、両者が意見を言い合っている場面を多く見る事が出来た。

2つ目の目標に関しては、予想していたような両者の誤解を深く理解するまでには至らなかった。理由としては、はじめのプログラムという事もあり、両国が正直になって意見を発言してもらう事が出来なかった点にあると考える。実際に、韓国側の意見では「韓国人は歴史にこだわっている」日本人側の意見では「日本人は韓国人が嫌いである」などの典型的な意見が多く見られ、本当の両国民の心にある本音で議論を行っている場面が見られなかった。しかし、そういった中でも1つのグループでは日本人側の意見で「日本人はアジアで一番だと思っている」などの意見も出ており、なかなか普段では出てこない意見、議論を見る事も出来た。だが、全体としては表面的な議論になってしまった。反省点としては、プログラム説明の際に、どのような意見を参加者に求めているかをより分かりやすく説明するべきであった

しかし、プログラム全体を通して考えれば、持続的な対話、参加者により良い議論の場を提供するという本フォーラムの趣旨に沿った有意義なプログラムになった。


②グループワーク「既存メディアと日韓関係」文責:笹山大志

今コンテンツの最終目標は現在における①日韓報道への問題意識②日韓報道の何が問題なのか。③何が原因なのか④正常な日韓報道とは何なのか? について班内で議論した上で、結論を出してもらうことだった。①〜④までを班内議論を交わした後、議論の過程をまとめたポスターにまとめる。その後、ポスターセッションという形で他班の参加者から議論過程や結論にフィードバックをもらう。そのフィードバックを元に⑤再考「正常な日韓報道とは何なのか?」⑥「既存メディアがナショナリズムの火消し役」を担うために、我々メディア消費者が出来ることとはなにか。を考えてポスターで再度まとめてもらった。

このコンテンツの意義は結論を導き出すことではなく、日韓関係の対立点を生み出す既存メディアについて何が問題で、それは何が原因で、どうすればいいのかという風に根本的に「既存メディアと日韓関係」の問題を見つめ直してみるということだった。難解な問題だけに議論が単一的になることを防ぐため、議論の土台作りを目的に朝日新聞ソウル支局長貝瀬秋彦氏に講演を依頼した。

各班が抱く問題意識という部分では日韓友好関連のニュースの少なさやメディアの商業主義性にスポットが当てられた。やはり一番多かったのは日韓のニュース配信者同士の歴史認識の差異。言語文化の違いのため生じる翻訳誤訳などを上げる班もあった。

解決策で一番多かったのはメディア消費者のメディアリテラシーを強化することであった。メディアリテラシーは教育や直接的な交流で相手国の実像知ることで身につけられるためだ。また、既存メディアに対しては客観的な報道のため1つのイシューに対立する2つの意見を載せるといった案があった。また両国同士の記者交流の活発化や需要の高い日韓共通の話題で番組を作るなどの解決策もあった。

グループワークの過程から参加者が日韓関係における既存メディアの問題に強く関心を抱いていることがわかった。ポスターセッションではポスター一面に他参加者からの疑問や指摘が書かれたポストイットが貼られた。そのおかげもあり各班で問題意識から解決策まで議論に多様性が生まれた。解決案では少し浮き気味の案が目立ち、ナショナリズムの沈静化における既存メディアの役割が語られなかったのが残念であったが、「既存メディアと日韓関係」を問題意識から見つめ直せたことは良かったと思う。



③総合討論「次世代未来話」文責:許丈善

日韓関係において最も語り合うべき事は何なのか。若い世代が考える日韓友好未来の為に必要な事を「広い視野で」見つけてもらうというのがこのプログラムの目的であった。この意思をプログラム開始前に説明し企画へ移った。会議をより円滑で内容の濃いものにする為に興味関心分野を①「歴史問題、歴史的偏見」②「反日、嫌韓感情」③「相互理解」の3つの中で事前に選んでもらい①×1、②×2、③×3チームの構成を作った。歴史問題に人数が集まらなかった事は以外であったが、韓日未来フォーラムの趣旨でもある相互理解に人数が固まった事はある意味では予想通りだった。 

固定されていたチームが真新しくなったため、アイスブレイクも兼ねた自己紹介と「何故このテーマにしたのか」について共有してもらった。「日韓関係を語る上で歴史問題を避けては通れない」という意見がテーマ①からあがり、「反日嫌韓感情が日韓関係に与える悪影響は深刻だ」という意見がテーマ②のチームからあがった。最後に「歴史問題や反日感情をなくそうとするよりも、交流による理解が日韓友好の近道だ」という意見がテーマ③のチームからあげられた。それぞれのテーマの特色を見いだした後、漠然としたテーマに色づけをするように、考えつく限りの具体的事象を箇条書きしてもらった。また、その具体的な事象を解決する事のメリットを洗い出してもらおうとしたが、ここがどうやら難しかったようだ。「何故解決しなければならないのか」という根本的部分に普段目を向けていない事が原因なのだろうと考察。「日韓友好未来の為に何故その議論が必要なのか。」という事を論理的に説明できたチームは半分ほどであった。以下が各チームの最終発表テーマである。テーマ①「日韓併合条約は合法か、違法か?」設定理由、全ての歴史認識問題の根源であり、出発点であるから。テーマ②「第三者の情報選択について」設定理由、反日・嫌韓に留まらず別の分野にも発展してしまうステレオタイプの問題は深刻であるため。テーマ③「総合交流の促進」設定理由、人間個人で好感を持つ事が結論的に歴史問題や反日・嫌韓感情を越えられるから。といった答えが出た。このプログラムで完璧な答えはでない事は想定内。むしろ全く内容の異なる3つのテーマの必要性を全体で共有するという目標は達成された。参加者は自分の価値観以外の日韓友好未来の見つめ方を得る事が出来た。


写真/사진